ちょっとイケてない、へんてこな動物君の巻

2016年05月10日

Ciao! あこさんの “ちょっと聞いてよ!”
 


ちょっとイケてない、へんてこな動物君の巻


今、大都市ミラノにへんてこな動物君が増えつつあって
問題(?)になってるの


その名はヌートリア
なんだか響きからするとぬめぬめのあんまり可愛くなさそうな…


パッと見はカビバラちゃん! 
ネズミ・リス・ヤマアラシ君達と同じ哺乳類の仲間で、
池沼や流れの弱い河川の岸辺の土手などに巣穴を掘って生活しています。


門歯に特徴があって、ネズミ同様絶えず伸び続けるので、
常に物をかじってすり減らしているそう。物凄く強い前歯をもっております

 

 

カピバラ

CC0 Public Domain annalu060
 

 

↑これはカビバラちゃん! かわゆい

丸っこくて愛嬌のあるお顔です(^^)
 


ヌートリア特徴長いおひげオレンジ色の門歯です。
足には水かきがついています。


 

 

ヌートリア

CC0 Public Domain Labedudel
 

 

体はとても大きくて体長は50㎝位
体重は10㎏位、イメージとしてはねずみのお化けって感じかな… 
可愛いかどうかの評価はわかれるところです(^^ゞ

 

今までは、ミラノでもナヴィリオ運河やDarsena地域に生息していたのだけど、
彼らの繁殖力ってものすごくて
もう収拾がつかないくらいあふれちゃったので、
ヌートリア君達は住む場所を見つけるために川沿いや運河沿いに移動し始めました
 

 

そして、なんと今やミラノの中心地にまでやってきたのです
その数、ミラノだけで、4,300万匹!

 どんだけぇ~!! 

 

でもさぁ、何か問題あるのかって
あるらしい…

まず道路安全の問題
夜中にたくさんのヌートリア君達が道路を横切るわけで、
死亡事故(?)が絶えないそう…
 

それから収穫前の農作物へのダメージ
 

 

最も大きな問題は、水の流れに沿って移動してくる間、
彼らは巣を作るために穴を掘るのね。

どんどん土手の土が削り取られて用水路にダメージを与えるので
洪水なんぞ起こったら、さあ大変!

それに、水が堤防の隙間から浸入してしまうと
その水が冬に凍って膨張して、亀裂ができて大損害を与えるとか…

 

 大変だこりゃ…

 

 

一方、ミラノ動物保護協会は、岸辺にダメージを与えるのは、
ヌートリアというよりは
むしろ停泊している船や堤防のメンテナンス不足を主張しているのだけど…。


どうも説得力に欠けるよう。


結局、現在ミラノではメトロポリス部隊がヌートリアを捕獲し殺処分しています。

そしてこれは、動物保護協会も認めているんだって


 

しかしながら、この部隊も市による統廃合があって

今後誰がヌートリア退治をするのかわからない状態に陥ってます! 

 

 

動物を撃退しようとすればするほど、

彼らは繁殖のためにより良い場所を探して急速に増えていくだろうし、

結局はいたちごっこになってしまうのよね…


どうすればいい? 不妊手術をする?


あるいは共存することを受け入れるか…


 

イタリア以外のヨーロッパ圏ではもっと平和的な解決策を採用しようと決めました

:ヌートリア君達に対抗するのではなく、彼らは人間に危害を加えない、

 彼らの最大の不運は巨大なネズミに見える事なのだ
 

平和的な解決策って、見方を変えるってこと

 

よくわからないけど、一家に一匹ペットにでもするっきゃないか!?